
動画編集
【FFmpeg】120fpsの動画をヌルヌルな60fpsの動画に出力する
120fpsや240fpsで録画した動画をフレームブレンディングで滑らかな60fps動画に変換する方法

hakasaku
公開日: 2025年3月28日
【FFmpeg】120fpsの動画をヌルヌルな60fpsの動画に出力する
はじめに
120fpsや240fpsで録画した動画を60fpsで書き出すと、余分なフレームが削除されるため、60fpsで録画した場合と変わらず、高fpsで録画する意味がなくなってしまいます。
フレームを混ぜることで、モーションブラーがかかったような滑らかな60fpsの動画を出力できます。
本記事はbatを使用するためWindows向けになりますが、不要な行を削除すれば他OSでも使用可能です。
参考にしたreddit:高fps動画の60fps変換について
FFmpegのインストール(未導入の場合)
動画の変換にはFFmpegを使用するため、まだ導入していない方はインストールしてください。
以下の記事を参考に導入してください。
BATファイルの作成
複数ファイルの処理や定期的な変換を行いたい場合、毎回コマンドを入力するのは手間なので、batファイルを作成し、動画をドラッグ&ドロップで変換できるようにします。
今回は分かりやすくするため、Dドライブに"FFmpeg_videos"というフォルダを作成し、batファイルを配置しました。
batファイルのアイコンに120fpsの動画素材を重ねる形でドラッグ&ドロップすることで変換できます。
変換後は、動画ファイルを保存していたフォルダに出力されます。
batファイルを置く場所はどこでも構いませんが、ファイル名を英語にしないとエラーが発生することがあります。
BATファイルの内容
@ECHO off
REM ドラッグ&ドロップされたファイルを%1で受け取る
set "input=%~1"
REM 入力ファイルの名前と拡張子を取得
for %%a in ("%input%") do (
set "name=%%~na"
set "ext=%%~xa"
)
REM ffmpegで変換を実行。出力ファイル名を「元ファイル名_to60fps.拡張子」に変更
ffmpeg -i "%input%" -r 60 -vf "tblend=all_mode=average" "%name%_to60fps%ext%"
pause
このBATファイルは以下の機能を持ちます:
- 複数ファイルの一括処理対応
- フレームインターポレーション(minterpolate)を使用
- 音声は無劣化でコピー
- 元ファイル名に"_60fps"を追加して出力